①冷たいものがしみる
冷たい飲み物や食べ物がしみる場合は、「象牙質知覚過敏症」か「むし歯」が疑われます。
・象牙質知覚過敏症とは
象牙質知覚過敏症とは、歯ぎしりや食いしばり、加齢による摩耗などによってエナメル質が損傷を受けた場合に生じやすい病気です。歯の神経が一部入り込んでいる象牙質が露出することから、冷たいものに敏感となります。歯周病で歯茎が下がり、歯根面が吐出した場合も冷たいものがしみるようになります。歯根面にはエナメル質が存在しておらず、象牙質がむき出しになっているためです。
・象牙質知覚過敏症の治療法
象牙質知覚過敏症の症状を改善するには、根本的な原因を取り除くことが何より重要です。歯ぎしり・食いしばりが原因となっている場合は、マウスピースで歯を守る「スプリント療法」が適応されます。今現在、現れている症状に対しては、レーザー照射や薬剤の塗布、コーティング材による被覆などを行います。フッ素塗布で歯の再石灰化を促すことも有効な治療法のひとつです。
・むし歯で歯がしみる場合
むし歯の進行によって象牙質がむき出しとなると、冷たいものがしみるようになります。歯の神経まで侵されると、熱いものや甘いものまでしみるようになります。歯の神経を取り除き、根管内をきれいにお掃除しなければなりません。
②歯科治療後に歯がしみる、痛い
・歯科治療直後の痛み
歯科治療を行った直後は、冷たいものがしみたり、多少の痛みが生じたりすることもあります。歯をドリルで削り、薬剤を作用させるむし歯治療では、歯に対してそれなりの負担がかかっており、処置後しばらくは「しみる、痛い」などの症状が現れやすいです。そうした症状が1週間経っても軽くならない場合は、当院までお越しください。何らかの異常が生じている可能性があります。銀歯のような金属製の修復物を装着したケースで歯、冷たいものや熱いものがしみやすくなることから、2~3週間ほど様子を見てみましょう。
・治療後しばらく経ってからの痛み
治療を受けてから数ヶ月、あるいは数年経過したのち、歯がしみたり、痛みを感じたりする場合は、むし歯が再発しているかもしれません。修復物に異常が生じている可能性もありますので、まずは当院までご連絡ください。
③噛んだときに鈍い痛みがある
噛んだ時に鈍い痛みや違和感がある場合は、「かみ合わせの異常」や「歯根の破折」などが疑われます。
・かみ合わせの異常
全体のかみ合わせが悪く、一部の歯に過剰な負担がかかっていると、歯茎や歯槽骨に炎症が生じることがあります。これを専門的には「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」といいます。かみ合わせの調整によって、その症状を改善することが可能です。
・歯根が割れている
歯根に亀裂が入ったり、割れていたりする場合も、噛んだ時に鈍い痛みを感じることがあります。歯根破折は保存的な治療が難しく、抜歯適応となるケースが多いです。また、肉眼では確認できない病変でもあるため、精密な検査が必要となります。
④何もしていなくてもズキズキ痛む
安静時にも歯がズキズキ痛むような場合は、歯の神経にまで達したむし歯か、根っこの先に膿がたまる「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」が疑われます。いずれも抜髄や根管治療を行わなければ、症状の改善が見込めません。
⑤親知らずが腫れて痛い
親知らずが原因で顎が腫れたり、歯痛が生じたりする場合は、抜歯によって対処します。親知らずは、斜めや真横など生え方に異常があるケースがほとんどで、一般的な治療を行ってもまたすぐトラブルが生じます。ただし、ご来院いただいてすぐに抜歯できるケースとできないケースがあることを知っておいてください。
炎症反応が強く現れているケースでは、麻酔が効きにくかったり、抜歯によって痛みや腫れが強くなったりすることがあるからです。いずれにせよ、親知らずが腫れて痛い場合は、早急に当院までお越しください。精密に診断した上で、最適な治療法をご提案します。
⑥矯正治療中の歯の痛み
歯列矯正では、歯を強い力で移動させることから、治療に伴う痛みが生じます。痛みの度合には個人差があり、とくに気にならない方も少なくありません。我慢できないほどの痛みが生じている場合は、矯正装置に問題があるかもしれません。主治医に相談してみましょう。矯正治療を開始した直後やワイヤーを調整した後などには、軽度の痛みが生じやすいため、数日は様子を見てみても良いかもしれません。
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